2017年8月7日月曜日

Legend of the Five Rings ルール概要

FFGが今年のGenConで大々的にローンチするLegend of the Five Rings: The Card Game(以下L5R LCG)について簡単に紹介したいと思います。


歴史

Legend of the Five Ringsはオリジナルのカードゲームが存在します。AEG社が1995年にLegend of the Five Ringsという封建時代の五輪書にまつわる日本フレバーなカードゲームとしてスタートしました。その後、RPGや小説など幅広い展開をしました。フレバーだけでなく、世界大会優勝者がその後の時代の展開に関与できるというユーザーコミュニティと一体となって発展したのも特徴的です。

2015年にFFGがL5RのIPを買い取り、2017年にLCGとしてリリースすることになりました。これはネットランナーの成功が大きいでしょう。元となるカードゲームのリメイクは手堅い商売と認知されたからです。(Doomtownなど上手くいくとは限りませんが...)

情報

公式サイト - 現在リリースに先駆けて、Learn To Play、Rules Referenceが公開されています

L5R Reddit - 情報が早く、新鮮なネタで盛んです

L5R Demo Deck - ファンサイトですが、現在まで公開されているカードを印刷しやすいようにPDFにまとめて公開されています

ルール概要

ゲームの雰囲気が伝わる程度にルールを説明します。

1. デッキは2つ、城と名誉を守れ!

L5Rの特徴はDynasty(王朝)カードで構築されるDynasty Deck(王朝デッキ)と、Conflict(抗争)カードで構築されるConflict Deck(抗争デッキ)の2つを使用します。

これ以外に、Stronghold(城)カードというIDカード(他、ヒーローカードなど呼び名は様々)とProvince(領地)カードがあります。

勝利条件1: Stronghold(城)を落としたら勝ち!


ただし、Stronghold(城)は最初から攻めることはできません。4つあるProvince(領地)のうち、3つを落とさないとStronghold(城)を攻撃対象にできません。

勝利条件2: Honor(名誉)を25集めたら勝ち!

L5Rでは7つのクラン(派閥)が、一つの国(王朝)の中で共存しています。王朝は絶対なので、互いのクラン(派閥)が争うとなっても誇り高き武士道を捨ててはなりません。

王朝に支持されるような誉れ高い行動には、Honor(名誉)が与えられます。初期値はStronghold(城)に書かれていて平均10ぐらいなのですが、これを25集めると王朝の寵愛を受けることで勝利します。

敗北条件: Honor(名誉)が0になったら負け...

逆に王朝の支持を失うと敗北します。

2. 2つの手札を操れ!

2つのデッキがあることは説明しました。実際には手札も2つとなります。

1つは、Conflict Deck(抗争デッキ)から開始時に4枚引ける通常の手札。Event(イベント)、Attachment(装備)が含まれ、戦場に居るキャラクターを強化するカードで、抗争の結果を左右します。

この手札にあるカードはConflict(抗争)フェーズで使用します。刀を装備して武力を上げたり、様々なイベントをプレイしたりして相手を出し抜きましょう。

もう一つは、Dynasty Deck(王朝デッキ)からProvince(領地)に配置される、伏せられたカードです。キャラクターとProvince(領地)を強化するHolding(資産)が含まれ、キャラクターはここから出陣します。

Province(領地)に配置されたカードはプレイすると自動的に裏向きで補充され、裏向きのカードは見ることもプレイもできません。ラウンドの最初にProvince(領地)上のカードを全て表向きにし、キャラクターカードをプレイするタイミングがあります。


3. 5枚ドロー!もできるけど、かっこ悪いよね

L5R LCGではドローフェーズで、1から5までの任意の枚数ドローができます。言うまでもなく、多く引いた方が有利なのですが、それは王朝が無粋と見なします。相手に差分のHonor(名誉)を差し出さなければなりません。

このドロー枚数の決定はHonor Dial(名誉ダイヤル)を使って行います。

4. 争点は2種類、恩恵は5種類

L5R LCGではラウンド毎に、各プレイヤーに2度の攻撃のチャンスがあります。1つはMilitary(武力)、もう一つはPlitical(政治)です。各キャラクターカードはMilitary/Politicalの両方のステータスを持ちます。どちらで争うかは攻撃する側が決定します。

争点となる値が、攻撃側のキャラクターのステータスの合計値が防御側のキャラクターの合計値とProvince(領地)の値の合計を超えた場合は、その領地を突破し占領することができます。

更に抗争開始時に5つの輪(Air(風)、Earth(土)、Fire(火)、Water(水)、Void(空))の属性の力を指定できます。抗争に勝利した時、選んだ属性のボーナス効果を獲得できます。例えば、Air(風)は「相手から1 Honor(名誉)を奪うか、または2 Honor(名誉)を得る」ことができます。

5. 運命...それは盛者必衰の理なり

L5R LCGで最も変わった要素はキャラクターが活躍できる時間をプレイ時にコントロールできるようになったことでしょう。

各キャラクターはプレイ時に追加のコストを支払うことで、Fate(運命)を置くことができます。Fate(運命)はラウンド終了時に1つ取り除かれ、取り除けない場合はそのキャラクターは退場となります。

強いキャラクターを長く生かすか、数で押し切るか...勝敗と言う運命を決めることになるでしょう。


まとめ

美しいカードデザイン、魅力的なキャラクター、どこか親しみのあるフレバー、深い駆け引きができる複雑なシステム、今夏最注目のタイトルです!


3 件のコメント:

  1. 発売日決まりましたが、日本から買えるとこありますか?

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    1. 自発的に輸入販売するところはないと思いますが、FFG社の製品を扱っているショップならオーダーすれば手に入ると思います。それでも、個人輸入するのが最も簡単だと思います。

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