ネットランナーを始めて、最初に疑問にあがるのは「いったいどれだけアクセスすれば(ランを通せば)勝てるのかor負けるのか?」だと思います。平均試合時間、コーポに入れるべきアジェンダポイントの分配など関わる事項も多いです。
そこでアジェンダポイントの配合(組み合わせ)による勝利に必要な7点の組み合わせ数と、平均アクセス数をそれぞれ計算とシミュレーションにより算出しました。
結果はこちら
(表はアジェンダの組み合わせと、2、3...7枚で7点以上となる組の数、平均アクセス数、Government Takeoverの有無となっています。またコーポは49枚デッキと仮定します)
サマリー
ランナーが勝利に必要なアクセス数の平均は14.91 〜 18.04です。アジェンダポイントが大きいカードで枚数を減らしても負けるリスクは大きく変わらず、必要なアクセス数が少し多くなるだけです。(1ターン程度R&Dでの負けが遅くなるぐらいでしょうか)細かい話では、枚数を減らすのではなくアジェンダポイントの組み合わせで耐久力を上げる方法もあるということを覚えておくと良いでしょう(例: オール2点アジェンダは半端な組み合わせより負けづらい)
以下では主にランナー目線でアジェンダのスコアに関して解説をします。
R&D
ランナーは1ゲームで16枚程度アクセスできるような動きが必要です。R&D Interfaceをインストールすれば、8回のランで目標数を達成できますし、The Maker's Eyeを3回使えば、3回のランで9アクセス分ですし、Mediumをインストールしておけば、5回のランで1+2+3+4+5=15アクセス分となります(連続ランでなければ)。

これらのカードを使わないでアクセス数を伸ばすためには、序盤の手薄な状況でランを多く通せるような、ランに伴ってリソースを増やすタイプのカードが有効です。DesperadoやDatasuckerが典型的な例となります。他にはトラッシュを補助するカードも、新規アクセスをしやすくなるので間接的にアクセス数を増加させます。
HQ

初期手札は5枚なので、11ターン後には16枚を必ず見ることになりますが、ターン中にドローをすればそれよりも早く手札にアジェンダが3枚程度入ることになります。
HQはR&Dと異なりランダムアクセスなので、手札5枚に対して1枚のアジェンダのケースではR&Dと変わらない確率ですが、2枚以上アジェンダがある場合はボーナスチャンスとなります。LegworkやHQ Interfaceで確実に攫いましょう!
コーポが10枚以上カードを見た後、リモートサーバーに置く前が最良のタイミングですが、Jackson Howardという過剰なアジェンダをR&Dに戻すカードがあります。ランナーはコイツを見たら何がなんでもトラッシュしましょう!そしてコーポはノータイムで3枚入れましょう。カードを引く効果に加えて、多くカードを引いた場合のデメリットを埋め合わせる効果が一緒なので、短時間で安定して有効カードを集めることができるからです。
リモートサーバー
多くのケースで単純に16アクセスするのは困難だということはゲームをやってみれば分かります。しかし、リモートサーバーに置かれたアジェンダだけは回数とは無関係なので、読みを当てて無駄なランを減らすことができます。コーポ側としては、見えている範囲で突破可能ならばアジェンダを置けず、ランナー 側としてはアジェンダだと確信できるレベルでなければR&Dにランをしてアクセス稼いだ方がよい、という局面で駆け引きが発生します。スコアリングサーバーを厚くするときR&Dへのランではなくリソースを稼いだり、R&Dを厚くするときHQへのランでプレッシャーを掛けたり、一歩先を行く攻撃を考えると良いでしょう。
ファストアドバンス
ここまで読み進めた方なら自明だと感じるかも知れません。ファストアドバンスが現状最強デッキタイプなのは、最も守りづらくリスクの高いリモートサーバーにアジェンダを置くことをスキップしているからに他なりません。この手のデッキに勝つためには資金をショートさせるのが最も早い対策となります。CriminalのAccount Siphonぐらいしか実用的なカードはないので、大会でCriminalが優勢な一因となっています。
まとめ
定量的なデータによって、曖昧だった目標が明確になったのではないでしょうか?この他にもアジェンダを取る戦術がありますが、まずは基本のランでの勝ち方を身につけましょう!
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