2015年4月23日木曜日

最新ネットランナー環境分析

お久しぶりです(^o^)/

最近はまとまった時間を取れ無くて布教活動できていませんが、久々のネットランナーネタとして、The Source〜Order And Chaos〜The Valleyと拡張が出たことによるトーナメント状況を分析、解説したいと思います。データ元はStimhackから直近の優勝リスト計69を集計しました。




ランナーサイド

ランナーのトップ3IDは次の3つです。(カッコ内は優勝回数)
  1. Andromeda: Dispossessed Ristie (15) Criminal
  2. Kate Mac McCaffrey: Digital Tinker (14) Shaper
  3. MaxX: Maximum Punk Rock (10) Anarch
Order And Chaosで登場した最高クールなランナー"MaxX"のおかげで2強体制から、3強体制になったという感じでしょうか。ファクション別ではCriminal(30)、Anarch(21)、Shaper(18)という分布で、以前よりは丸いものの、期待されたAnarchは今ひとつ足りないのが現状です。

Andromeda: Dispossessed Ristie

Criminalは強力なイベントカード(Special Order/Account Siphon/Legwork/Inside Job)とテンポを崩さない資金源(Desperado/Security Testing)を持っているため、ほぼ構成に変化はありません。

最近はSwitchblade+Cloak+SilencerというStealthタイプのSentryを採用した型が主流で、中盤以降も止まらずに突っ込むデッキとなっています。コーポとしてはSentryを並べるようにしないとSwitchbladeが止まらないので、定石的な散らし置きをしないという選択があります。

Kate Mac McCaffrey: Digital Tinker

最近の流行りはPrepaid Voice PADを資金源として、Astrolabeで手札を入れつつランイベントカード(The Maker's Eye/Legwork/Indexing)を使用して確実に得点を取りに行くタイプです。Magnum Opusのような(遅いが)恒久的な資金源は使われず、イベントカードから得たクレジットを使い切らないようにランの回数を絞るのが基本となっています。

MaxX: Maximum Punk Rock

ヒープを肥やしとしたカード回収&イベント再利用型が流行です。プログラムはClone Chip、イベントはDeja Vu/Same Old Thingで回収します。回収カードはParasite/Knifed/Account Siphonなど妨害カードが中心となります。プログラムはMimic/Corroderが基本なので、DatasuckerとParasiteでCode Gateを破壊します。

Eaterは単独で採用されますが、Keyhole型はあまり結果を残していないようです。直接スコアできないのはやはり弱いということでしょうか?

コーポサイド

コーポのトップ4IDは次の4つです。(カッコ内は優勝回数)
  1. Near-Earth Hub: Broadcast Center (25) NBN
  2. Haas-Bioroid: Engineering the Future (16) Haas-Bioroid
  3. Jinteki: Replicating Perfection (11) Jinteki
  4. Blue Sun: Powering the Future (7) Weyland Consortium
 Order And ChaosによってAnarchは渡り合える力を得たものの、Weyland Consortiumは地位向上しなかったようです。Blue Sunはトーナメントに食い込むことができる強さを持つものの、OACではアドバンスで強化するタイプのICEが中心でBlue Sunと噛み合わず、デッキの強化に至らなかったのが原因でしょう。

Near-Earth Hub: Broadcast Center

最近加わったカードはDaily Business Showぐらいで、基本的にファーストアドバンスと呼ばれる、アジェンダを置いたターンに獲得するデッキ構成となります。SanSan City GridBiotic LaborAstroScript Pilot Programを取ったら最後、ASPPとProject Bealeは守らなくても得点になります。相手にNAPD Contractを取らせても良し、フィニッシュアジェンダにしても良しで向かうところ敵なしでした...Clotが現れるまでは

Clone ChipやPersonal Workshopなどで何時でもClotを出せる構えにすれば、少なくとも速攻負けは回避できます。一方でClotを仕込んでも勝てる訳ではなく、Clot自体は対策にならないのでは?というのが最近の捉え方のようです。

NBNのタグ付けカードの多さを利用したScorched Earthによる第2の勝利を目指すタイプも2、3割程度いるので気をつけましょう!

Haas-Bioroid: Engineering the Future

こちらは資金力にものを言わせたファースアドバンス型、特にNEXT系ICEを採用したデッキがほとんでした。NBNとは異なり攻めよりも、守って勝つことが基本です。最初の拡張に入っているAsh 2X3ZB9CYは資金差の不条理を見せつけ、攻める毎に攻められなくなるNEXTは、NEXT Goldの参入によって盤石なものとなりました。

そろそろサブタイプを指定するタイプのIcebreakerが必要ですね(-_-)

Jinteki: Replicating Perfection

最も姿を変えて進歩したのがJinteki RPでしょう。Sundew/Mental Health Clinicというチート性能な資金源を最大活用し、相手がリモートサーバーに来れないタイミングでスコアして処理を目指します。特に変わったのはICEで、Lunarサイクルで登場したGrail(HQからGrailを公開することでサブルーチンを増やせる)を搭載したタイプが中心となります。

Excaliburを握っていれば、3種類のIcebreakerを持たない限りは簡単に突破できず、従ってリモートにもランできないからです。3サブルーチンICEは、AIにとっては重荷というのも見逃せません。

Blue Sun: Powering the Future

Oversight AIで起こしたCurtain Wallを回収し、その後Curtain Wallを普通に起こして守りを固めた後にゆっくり勝つことを目指します。Curtain Wallは外側に置くと10 Strength/3 Subroutinesなので典型的には10クレジット前後必要となるため、1枚でICE3枚以上の働きをします。

半数のBlue SunデッキはSEA SourceScorched Earthが主な勝利手段で、残りはアジェンダを守るカードを入れてスコアするデッキとなります。

Curtain Wallを破壊されるとほぼ何もないデッキなので、Knifedが登場した現状では急激に弱体化したと言えるでしょう。

まとめ

ランナー、コーポどちらもリソースを増加させる能力を持つIDが(依然)強いということが分かります。Breaker BayではHayley Kaplanというプレイ機会を増加させるカードなど変わった能力を持つIDが出てきます。SanSanサイクルで強豪IDに変革はやってくるのでしょうか!?

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